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執筆者の写真靖宏 河畑

田舎の鑑定士が不動産テックを使ってみる。

不動産テックって何?


世の中に溢れているデータを使ってIT技術で不動産の価格を求めようとする試みです。


戸建住宅やマンションの1室など価格に占める建物の比重が大きいものは、もうすでに実用化されています。


でも更地についてはまだ難しい。建物の場合、新築時からの経過年数、床面積、タイプ(2LDKとか)色んな特徴量をもっていますが、更地の場合はそうは行かない。


土地の価格で特に大事な地域性、例えば地域の名声、若い人が多くて活気がある....。こんな情報は土地価格の情報として与えられていないので、自分で何とかするしかない。


というわけで、国交省の取引事例情報APIから取ってきた石川県の取引事例データを加工し作り込んでやってみました。


これが出来上がって、回帰モデルを動かす直前の状態です。


実行結果は以下のとおりです。


訓練で0.77台、検証時でも0.75台が出ました。一昔前は私の事務所でも0.6台がせいぜいでしたが、一気に精度が向上しています。


ただ、数千万円、数億円のものの売買にあたって0.7台の精度のものを信用してもいいのかとなると別の話になります。


不動産の鑑定評価では、IT技術を使った手法以外にも、取引事例比較法とか収益還元法があって、今のところITで求めた価格はその他の手法で求めた価格の検証というか、補強のために使っています。

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