暑い日が続いて、昨夜は冷たい素麺とざる蕎麦の麺類2種類盛りの炭水化物パーティーでした。
素麺は近所のスーパーで売っていた揖保乃糸。
茹でるだけではあまりに家人に申し訳ないので、素麺はサラダ素麺にしました。
しかし......
意外にも評判悪い。
素麺とレタスとか水菜とかの具を一緒に口に入れると、素麺の食感と喉ごしが台無しになるとのことです。
素麺は素麺サラダのほかに素麺チャンプル、にゅうめんなどの料理があるのですが、なかなか冷たくしたつけ麺を超えることができない。
ところが、ラーメンの麺の場合、普通の温かいラーメンのほかに、今時ならば冷やし中華、焼きそば、つけ麺など甲乙付けがたい調理方法がある。
うどんにしても冷やしうどんや焼きうどんがあって、季節による差はあるにしても食べた感じはどれが一番と言いづらい。
じゃ蕎麦はどうか。そばは料理のジャンルが意外と狭くて、炒める系の料理は普及していません。でも冷たいのと温かいのは双璧をなしています。蕎麦は食感というよりも香りとか風味重視の麺と考えられます。
パスタはどうか。
スパゲッティを取り上げてみると、アルデンテに茹で上げたスパゲッティは温かくして食するのが一番。冷たいスパゲッティもあるけど、例えば太めの麺なら温かい料理が一番。
アルデンテではない茹で方、「これでもかっ」というほど茹でるとスパゲッティサラダという全く別のジャンルの料理もあるけど。
アルデンテに茹でたスパゲッティと素麺の共通点は
食感。
素麺の身上は食感、つまりその細さに由来する口触りの良さ、細いのに意外と腰のある噛み応え、そして喉ごしであって、
それを邪魔する具は無い方がいい。
つまり素麺は、暑い時期に美味しく食べることができる食感をとことん追求した結果の麺といえるのかもしれません。
うどんやラーメンがオールマイティ麺とするならば、素麺は一芸に秀でた麺。
偉いぞ、素麺。おじさんが夏を越すことができるのは君のおかげです。