金沢にももちろん坂道はあります。でも金沢の坂は規則的です。基本的に北西側(山)から海に向かってくひたすら下ります。北西方向に向かっているのに坂道を上ることはまれ。
金沢駅の北側なんか海まで全部平地です。まっ平ら。
東京はというと地図の上からは群馬埼玉側が山で、そこから東京湾に向かって下っていて、南東方向へずっと下っていてもよさそうなものなのに、
東京、特に都心部では東(海)方面へ向かいながら坂道を上ることは腐るほどある。
例えば高田馬場駅から東へ向かうと明治通りに向かって上り、明治通りから早稲田までは下り、早稲田から神楽坂方面が上りで、神楽坂から飯田橋方面は下り。直線で約3.8キロの間に上って下るを2回繰り返すことになります。
また浜松町から日本不動産鑑定協会へ歩いていくと、増上寺あたりまではほぼ平坦なのですが、増上寺を超えると飯倉交差点まで上り、飯倉交差点から協会事務局までが下りになります。東京タワーなんて坂道の真ん中です。
渋谷駅から北東の青山学院方面は上り、青山通りをそのまま進んで表参道交差点を左折して表参考に入ると神宮前交差点に向かって下り、さらに原宿駅へ向かって上り坂です。
とあるドラマで、丘の上から江戸を見渡すと見渡す限りの平地で木造建物が立ち並んでいるという場面がありましたが、いったい江戸のどこへ行くとこんな光景を見ることができるのか教えてほしいもんだ。

大好きな時代劇、必殺シリーズでも、かんざし職人の秀が足元から砂埃を立ち上げて走るのは真っ平らだし、
花屋の政も同じ。
悪人は平地が好きなのか?
時代劇は江戸の地勢をほぼ完全に無視していますが、落語の中では「○○に向かって上りますと(下りますと)…」とかいうのがちゃんと描かれています。
なぜこんな凸凹な地勢が出来上がったのでしょうかね。
タモリさん、教えて。
それから江戸のころ食糧生産はほとんどを農業に頼っていたのに、家康はなぜ農業に不利な斜面が多い土地に幕府を開いたのでしょうかね。
なかなか興味が尽きませんな。