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  • 執筆者の写真靖宏 河畑

期待以上だったポルトガル旅行2日目の2(3月22日)


 初日の移動の疲れが残る13人を、ペドロのバスは容赦なくオビドスへと運んでいきます。

 ペドロは身長175センチくらい、黒髪、黒目、黒ひげで、いつも黒のスーツとネクタイを着ています。無口でトランスポーターのジェイソン・ステイサムに髪の毛を植えた印象を受けますが、意外なほど安全運転です。

 道中外の景色(地勢、建造物、植生)は地元の人にとってはたぶん何てことない景色なんだと思いますが、私的には日本とは全く異質のもので、今のところは飽きることなく眺めていることができます。

 さて、最初の目的地、オビドスはレコンキスタ後の12世紀の初めに再建された町。日本でいうところの鎌倉時代より前。美しい街で代々王妃の直轄であったそうです。

 撮ってきた写真を見ると何となく内陸部の印象を受けますが、オビドス自体は海岸線から直線で10キロも離れていません。海から近いといってもいいです。

 それもそのはずで、もともとはローマ時代に海からの侵略に備えて城塞都市を作ったことに始まるらしい。

 町の入り口、駐車場から少し高くなったところに、あまり目立ちませんが村の共同墓地があります。白い鐘楼の左に墓石がちらっと見えます。

  城内の街並みはこのような感じ。ここは観光のメインストリートですが、裏通りの建物の様式もおんなじ。白壁、に青や黄色のペイントと赤瓦。

 これが街はずれの裏通りの民家です。お店でもないのに奇麗ですね。

 ここに住んで、毎朝「行ってきまーす」って感じで車でどこかに通勤するというのは、なんかイメージがわかないなあ。

 オビドスは城壁は一部が残っているという半端なものではなくて、今でも町全体が城壁で囲まれています。城壁の一部を自宅の壁の一部に利用している建物もある始末。

 どんよりとした曇り空の日には「進撃の巨人」の町に紛れ込んだ印象を受けそう。

城壁は上ることもできます。

 城壁から身を乗り出して命がけで撮った写真がこれ。

  3階建てのビルの屋の高さ。落ちると12mの垂直落下の縮み上がる景色です。何が縮み上がったかは、ヒ・ミ・ツ💛

城内に向いたには柵も何にもないのでうっかりすると落ちそう。実際、毎年転落事故があるそうです。写真の通りで、怖くてとても左のほうに近づけないです。

 ​  ストリートビューで城壁の上を安全に歩けるので、よかったら試してみてください。グーグルはカメラもって撮影しながらここ歩いたの?すげえなあ。

 AGUASは「水」、 SERVICOは「サービス」だから、これは上水道か。これは敷設されている上水道で、メータではありませんでした。

 水道メーターは日本ならば玄関先の地面の上にあることが多いのですが、ここでは各家の壁面に取り付けられています。

 公共下水道が整備されているのですが、マンホールが見当たりません。どうしているのかな?

 ガスはどう?壁にガスメーターがあるところを見ると、集中方式のようです。

 他の町もそうですが、都市部や観光地には電柱はありません(農村部は電柱あり)。

 道路をよく見ると雨水が流れる側溝がありません。浸透性の石畳で地下に排水路があるとか?

 ガイドさんに聞いたところ道路を流れ放題だそうです。周囲が城壁なので低いところに水が溜まってしまうような気がするけど大丈夫かな。

 というわけで低いところまで探検に出かけることに。不動産鑑定士の変態観光の始まり。

 ありました。城壁の外に水を出す穴。うっかりすると、なんでこんなところに銃眼があるのと思っちゃいそう。

 外から見るとこんなの。

 偶然にもお昼ご飯はこの城壁の外、排水用の穴の真ん前のレストランでした。

 食事はツアーに含まれている程度のものだから、まあそれなりになのですが、このレストラン飲み物安いです。

 ノンアルコールは1ユーロ、アルコールはグラスワインもビールの小瓶も1.5ユーロ。グラスワインは底から4割程度みたいなケチな注ぎ方ではなくて、グラスの7割くらいタプンタプンに注いでくれる。これで約200円、サイゼリアか!

 メニューはちりめんキャベツのポタージュ、塩味薄いです。

  トマト風味の魚介リゾット、コメはインディカ米です。

 カステラの原型と言われているパンデローという伝統菓子。中までしっかり火を通したタイプでちょっとパサついた食感です。ごくごくシンプルな味で、この食感と味では今のスイーツの水準と比較するとイマイチかなと思ってしまいます。

  さてお腹も膨れたし、午後の目的地ファティマへ向かうか。ペドロさん、よろしく!


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