ファティマを後にして学園都市コインブラへ。今夜はここでお泊り。
ポルトガルの道路を走っていると、ところどころ森林が剥げているところがあります。建材用に伐採したのかと思いきや、山火事だそうです。
ユーカリの森は燃えやすくて、毎夏に必ず森林火災が発生しているらしい。山火事といえば北米西海岸が有名ですが、ポルトガルでも社会問題になっているとのこと。
火災後はありのままの自然を保護するためにまたユーカリを植林しているそうです。
お泊りはペドロ王とイネスの悲恋物語、その涙の館「キンタ・ダス・ラグリマス」。ロマンチックな名前の女性やカップルに人気のブティックホテルです。私たちも一応カップルといえばカップルなんだけど、相当年季が入っているぞ。
どうしてもこのホテルの名前の前半分が「金太だす」と思えてしょうがない。ロマンスのかけらもない。
星5こで今回のホテルの中では最高ランク。
ロビーも何となく重厚な雰囲気があります。
部屋ですが、廊下からドアを開けるといきなりベッドが目に飛び込んできます。
普通はドアを開けてちょっと通路かなんかあるじゃないですか。なのに、ドアいきなりベッド。子供部屋じゃないんだから。
ベッドは高めで座ると足がプランプランします。
このホテルは広い庭があって、その中にイネスの涙の泉や恋人たちの泉があります。行かなかったけど。
食事は本当のダイニングではなくて、団体客用の宴会場、朝食の会場にもなります。雰囲気はちょっと味気ないですが、朝見ると窓際の席は庭を一望できてなかなかの眺望でした。
料理は、塩したスケソウダラ(バカリャオ)のスープ。
ここに熱いスープをかけて頂きます。得体のしれないせんべいみたいなのの下にあるのがバカリヤウ(マダラの塩漬け)。タラは塩で身が締まってプリプリでいい食感です。
メインは豚ヒレのソテー(写真なし)。
デザートはプディングだけど、私プリンと言ってくれたほうがしっくりきます。
私たちの世代ならわかると思いますが、今のプリン、緩いです。昔、1970年代前半にケーキ屋さんで売られていたプリンはもっとしっかり焼いてあって、決してプルプル震えたりしませんでした。その分味も濃厚。所得に対する相対的な価格は結構高価で、なかなか口にする機会はありませんでした。
そのころのプリンにここで出会うとは。おじさん、嬉しくて、懐かしくて、今夜もう寝れませんわ。といいつつ、横になった途端に爆睡でした。移動日の疲れがまだ残っているのね。