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Twitterからみた被災地「珠洲市」に対する社会的関心

  • 執筆者の写真: 靖宏 河畑
    靖宏 河畑
  • 6月12日
  • 読了時間: 2分

訓練済み言語モデルの発展が急速で、いろんな高性能なものを手軽に使える環境になって驚いています。昔々は夜なべして訓練用の分譲データを作ってモデルを訓練して、それでもたいした精度が出なくてがっかりだったのが、隔世の感があります。


前回は僕の地元である加賀市に関するツイートを扱いましたが、今回は能登半島地震で甚大な被害を受けた珠洲市に関するツイートを見てみます。


地震が発生した2024年1月のワードクラウドを見てみると

当然ですが、地震や震災に関する単語で埋め尽くされます。


投稿者の属性を見てみます。

投稿数が多いのは、報道機関が目立ちます。仕事なので、当然か。


一方閲覧数が多いのは断トツで自衛隊。国民は皆さんの活動に注目しています。また「いいね」回数は自衛隊がたくさんランクインし、国民の感謝と応援の気持ちを見て取ることができます。ダレノガレ明美さん、ゆうこりんさんなどの著名人、石川県知事も登場。


リポストは日本ではリツイートと呼ばれています。リポストやリプライは、「いいね」以上に強い関心を持った投稿者と考えられます。特にリプライは直接的に投稿者にメッセージを送る関係になるので、おそらくフォロアーでもあると思います。あくまでも想像


さて、震災前の2023年10月から2025年5月までの投稿数、投稿者数、閲覧数、「いいね」数を可視化します。

投稿数は震災後の2024年3月、投稿者数は地震が発生した2024年1月にピーク時となっています。2025年5月の投稿数は1827でピーク時の約半分、投稿者数は約4割まで減少しています。


これに対して閲覧数は2024年1月約2800万であったのに、2025年5月には300万、つまり1年5カ月で9割減少しています。投稿数は2分の1で閲覧数も2分の1ならば、社会的関心は同じレベルなのに投稿数が減っちゃったねと言えるのですが、閲覧数は投稿数をはるかに上回るスピードで減少してしまった。しかも地震発生の月の直後の減り方が激しい。


つまり大災害が発生すると、その時は日本中、あるいは世界中の関心を集めるのですが、あっという間にその関心は薄れてしまうと考えられます。


その原因はTwitterの投稿だけでは何とも言えませんが、仮説の一つとしてはメディアに取り上げられる頻度の低下と相関があるのではないかと考えています。

 
 
 

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