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  • 執筆者の写真靖宏 河畑

金沢市の戸建て住宅市場の推移

最初のグラフは、金沢市の戸建て住宅(新築+中古)の成約件数(四半期ごと)の推移です。季節によってデコボコしていますが、2007年第二四半期が件数のピーク。2008年後半から2009年の大減少は世界金融危機によるものです。2013年以降はじりじりと減少トレンドにありましたが、コロナ感染により大きく減少しました。その後2021年第一四半期にかけて回復傾向が見えましたが、2021年後半からガックリ成約件数が減少しています。


取引が減少すると成約する価格も下がりそうなものですが、価格自体はほぼ一貫して上昇トレンドにあります。新築については建築費が高騰したこともあります。そうすると新築をやめて中古にする人が増えるので、中古住宅の需要が増加し、結果として中古住宅の価格も上昇しました。

住宅の取引が減少すると在庫が増加します、短期的には価格に目立った変化はないでしょうが、長期的には値段を下げて売ってしまおうという動きが出てきます。また住宅ローン金利の上昇が予定されています。ますます住宅需要が減少すると考える不動産業者は、多少安くしても早めに売り逃げようと考えます。


これにより戸建て住宅市場は、いままでの売り手市場から多少軟化していくと考えられます。

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